October 28, 2008

命あるマクロを生み出す

「正解」の反対に位置しているのは、必ずしも「不正解」ではない。
解釈を変えて察した時に、それが「もう一つの正解」だと気付く。

これは、「やらない理由」が「やるべき理由」であるのと同じこと。
そして、「できない理由」が「成功する理由」であるのと同じこと。

「自分の欠点」さえも使い方を変えれば「素晴らしい長所」になる
のなら、「相手の欠点」も関わり方次第で「その人の長所」となる。

今、私の目の前に起きている事象、目の前にいる人の姿は、私自身が
引き出しているのであり、つまり、自分の内面の投影にすぎない。


自分とは異なる(相対性の)モノ同士が同じ目的に向けて共存共栄で
強固に結びつくことで、大きな枠組みの個が生まれる。
たとえば、異なるアミノ酸同士がタンパク質となり、タンパク質同士
が細胞となり、細胞同士が組織となり、組織同士が人間を作る・・・。

その先はどこへ行くのでしょうか。

その会社は、その家族は、その国は・・・。

同じ目的に向けて共存共栄で大きな枠組みの個を作っているだろうか。
自己中心的な、カタチだけの枠組みになってはいないだろうか。


この、相対なる個の結びつきによって大きな個を生み出す連鎖は、その
先では地球を作り、太陽系を作り、銀河を作り、宇宙を作っている。

本来それらは全てが繋がっていなければならないはずなのに、どこで、
何故、中身がなくなってカタチだけになってしまっているのだろう。


異なる個がWin-Winで結びつき、大きな枠組みの個を形成することで
3つめのWinを作る・・・トリプルWin。 (スリーWinトライアングルでは
なく、大きな枠組みとしてのWinを作ること)

ミクロがマクロを作っていくこの世の仕組みの中で、企業においても
家庭においても、トリプルWinは絶対法則であり、それ以外の発展は
ありえないのです。 (仮に一時は栄えても、やがて朽ち果てる)


目の前に起きている事象、目の前にいる人の姿は、自分の内面の投影
にすぎません。

心の底から信頼できるパートナーが現れないのではなく、自分自身が
心の底からその人の可能性を信頼していないのです。

世の中から必要としてもらえないのではなく、経営者自身が、世の中
を必要なものとして貢献していないのです。

必要でないものは朽ち果てるのみ。 これもまた、絶対法則です。


「理想を追うと儲からない」と言われます。
「儲けたいなら理想を捨てろ」とも言われます。

でも、そう言うその人自身は、本当に儲かっているのでしょうか?

そして、そもそも、それを言っているのは誰なのでしょうか。
もしかすると、そんな言葉に納得してしまう自分自身の投影なのでは?


いつでも、目の前にいる人と「トリプルWin」を考える。
そういう経営のあり方・そういう生き方を、一致させて貫く。
想いのあるミクロで命あるマクロを生み出す。

全ての答えはそこにあるのだと思います。



      ・・・この続きは、11/18・12/16のビジネスセミナーで。  



  



Posted by exceedblog at 02:04clip!ビジネス・成功 
October 18, 2008

貢献なくして企業にあらず

昨日、一緒にNPOの理事を務めるダンサーのRYONRYONさんから、
彼女が販売するチャリティーミサンガを購入した。

今、世の中には様々なチャリティーグッズや募金システムがあるが、
このことは、10年前、20年前、そして30年前・・・と遡って考えると、
とても大きな社会の変化の1つと言える。

特別だったものが日常になる、初めてのことが普通になる、という、
たくさんの人が想いを込めて携わり、リレーションし続けてきたこと
によって育み創り出された、新たな文化。

誰かがそんな文化を我々にペイフォワードしてくれたように、我々も
次の時代のために、想いを込めて、価値ある文化をペイフォワードして
いかなければならない。

今日はじめての商売が成り立って数千円を手にしたばかりの起業家
も、一部上場企業の社長さんも、人様の大切なお金をいただいている
経済人である。
誰にも恥じないよう、胸を張ってそれを受け取れる生き方とあり方を
貫かなければならない。

        「貢献なくして企業にあらず」なのだ。


このところ朝方まで仕事をする日が続いたせいか、日の出を見る機会
が増えてきた。
僕の人生が大きく動いた小学校4年生の頃、わけあって新聞配達を
手伝わせてもらっていたのだが、あの頃の記憶がよみがえる。

特に冬は、あたりが真っ暗な早朝から、寒い中で仕分けして配達を
始める。 そして配達ルート後半で疲れがピークに達する頃、ちょうど
同級生の家が密集している地域をまわる。

まだ電気がついていない窓を眺めながら、いつもみじめで悲しい気持ち
になるのだが、そこをおえると、町全体が見渡せる高台の地域に入り、
日の出を見ることになる。

町全体が朝日で黄金色に染まっていく景色を目にすると、先ほどまで
とは反対に、この町でこのシーンを自分1人が独占できていることの
優越感で、とても幸せな気持ちになれる。 そして、
「さぁ、早く終わらせて、妹が目を覚ます前に美味しい御飯を作るぞ」
と力も湧いてくる。

僕はあの頃、朝日によって辛い気持ちも吹き飛び、穏やかな気持ちの
自分でい続けることができた。


今、経済は深刻な状況にある。
これから深刻になる、のではなく、既にその中にある。

だからこそ、今一度、自分の立ち位置を再認識していただきたい。


自分にとってのお客様(取引先)がBであろうとCであろうと、その先に
たくさんの家族があり、子どもたちがいる。

自分の事業の規模が大きかろうと小さかろうと、経済人である我々の
指先は、確かにその子どもたちの頬に触れているのだ。

頬をなでて笑顔にすることもできるし、たたいて泣かせることもできる。
元気や勇気を与えることもできるし、辛く悲しい思いもさせられる。

世の中は私たちの手の中にある。
否、私たちが世の中であり、世の中とは私たちそのものなんだ。


つまり、本当はこうなってほしいと思う世の中は、本当はこうあって
ほしいと願う子どもたちの笑顔は、私たちがそのように生きるか否か
という、経済人としてのあり方そのものなんだ。

だからこそ今一度、

           「貢献なくして企業にあらず」


僕らがそういう想いを込めて、時代にそういう命を与えれば、それが
そのまま新たな文化の創造となる。


僕は、愛する妻のために、愛する義妹のために、愛する子どもたちの
ために、そして将来、彼らが愛していく全てのもののために、今、
経済人として、かくあり続けたい。
限りある時間を、想いを込めて生き抜きたい。

      それは即ち、トリプルWinに生きる、ということ。