September 10, 2010

誤解と錯覚

世の中は、誤解と錯覚でできている。という言葉があるように、
すべての問題は「思い込み」と「決めつけ」に集約される、と言っても
過言ではありません。


マーケティングテクニックを駆使して、誤解と錯覚を上手に引き出せば
マーケットはそれに踊り、莫大な利益が生じます。

そんな風に人を欺くことはしたくないが、理想を追うと収益につながらない、
と誰もが言う。 それも誤解と錯覚で、思い込みと決めつけです。

むしろ、マーケットを誤解と錯覚から開放することができれば、そこで
人は本当の価値に気づき、商材価値を正当評価してもらうことができます。


それは、ビジネス判断だけでなく、
人間コミュニケーションにおいても同様です。


○○と言われた、△△された、◇◇としか思えない。。。と、
あなたがそう解釈した、あるいは誰かがそう解釈した。

それ以上でも、それ以下でもありません。

どんな立派なデータでも、設問や算出方法次第で結果は全く変わります。
どんな立派な人だって、人である限り、自我がある限り、見誤ります。
見えたり聞こえたりする人だって、それをそう解釈したのはその人です。
過去の絶対的統計でも、これからの統計が同じだとは限らないのです。

あなたがそう解釈した、あるいは誰かがそう解釈した。
あなたがそれを信じた、あるいはそう思い込んだだけなのです。


目の前にある世界は、誤解と錯覚によってできています。

最も危険なことは、「思い込み」と「決めつけ」によって、真実がここにある
と断定してしまい、それ以上の探求を放棄してしまうこと。






You Are My Sunshineは、1番の歌詞から、何となく
男性から女性へのプロポーズソングとして世界中で親しまれていますが、

実は、2番以降の歌詞を見ていくと、以前に紹介した「グリーングリーン」
と同様に、むしろ別の意味を持った曲であることがわかります。

そして更に、

2番に出てくる I was mistaken So I hung my head down and cried
(ウソだとわかり、私はうなだれて泣いた)

という一節を見た時、男性主人公が「うなだれて泣く」だろうか?と
考えてみると、もしかするとこの「You Are My Sunshine」は、
女性主人公の失恋ソングなのだ、という解釈をすることができます。


このYoutubeのマイケルは、「胸が張り裂けそうな切なさ」ではなく、
もう少し違う歌い方をしているような気がします。
そして、失恋ソングを決定づける部分を間奏にして歌っていません。

もしかすると、マイケルは、失恋ソングを歌っているのではなく、
悲しい想いをした人に寄り添って、「元気を出そう、顔をあげて」と
語りかけるように、応援ソングとして歌っているかのように思えます。

これは私の誤解と錯覚かもしれません。

でも、この曲の全編歌詞を知った上で、そう解釈した瞬間に、
マイケルの優しさと温かさが感じられてきて、すべてがしっくり納得
できるような気がするのです。


本当の真実がどこにあるのか、それは何についても永遠にわからない
のかもしれませんが、決めつけてしまわずに、解釈を広く深くひろげていくと、
どこかで必ず、
誰かの小さな優しさや込められた想いを感じられる瞬間があって、

それに触れることで、自分自身が少し素敵な自分になれることは確かです。



You Are My Sunshine
(Jimmie Davis / Charles Mitchell)

※女性主人公の失恋ソングとして訳しておきます。


You are my sunshine
My only sunshine
You make me happy when skies are gray
You'll never know, dear, how much I love you
Please don't take my sunshine away

あなたは私の輝く太陽
私のたった1つの輝く太陽
どんなに暗い気分の日でも私を幸せにしてくれる
私がどれ程あなたを愛しているのか、わからないのでしょうね
私の輝く太陽、どうか行かないで

 
The other night, dear
As I lay sleepin'
I dreamed I held you in my arms
When I awake, dear
I was mistaken
So I hung my head down and cried

ある晩、私はあなたの夢を見たの
あなたをこの腕で抱きしめている夢
目が覚めて、それが夢だとわかって
私はうなだれて泣いたのよ

 
You are my sunshine
My only sunshine
You make me happy when skies are gray
You'll never know, dear, how much I love you
Please don't take my sunshine away

あなたは私の輝く太陽
私のたった1つの輝く太陽
どんなに暗い気分の日でも私を幸せにしてくれる
私がどれ程あなたを愛しているのか、わからないのでしょうね
私の輝く太陽、どうか行かないで
 

You told me once, dear
You really loved me
And no one else could come between
But now you've left me and love another
You have shattered all of my dream

いつかあなたは言ったわ
私を心から愛しているって
誰も二人を引き裂くことはできないって
でも、あなたは私のところを去って、別の人を愛した
あなたは私の夢のすべてを終わらせてしまったの



You are my sunshine
My only sunshine
You make me happy when skies are gray
You'll never know, dear, how much I love you
Please don't take my sunshine away
 
Please don't take my sunshine away
 
あなたは私の輝く太陽
私のたった1つの輝く太陽
どんなに暗い気分の日でも私を幸せにしてくれる
私がどれ程あなたを愛しているのか、わからないのでしょうね
私の輝く太陽、どうか行かないで
 
私の輝く太陽、どうか行かないで




どんなに痛くても辛くても、元気を出して、顔を上げて、
君が見せてくれる笑顔が、僕にとっては輝く太陽です。

大切な妹の誕生日に、想いを込めて。  



  



September 03, 2010

エール

子どもの頃、よく川を眺めていた。

川に葉っぱを浮かべ、その葉っぱがいつか海へ
辿り着けることを祈りながら、視界から消えるまで
見守り続けていた。


時間には限りがある。

その先、どんな道程があり、どんな出来事が待って
いて、そして、どんな海に辿り着くのか、僕には
知ることも見ることもできない。

でも、いつか辿り着くその海は、きっと大きくて、
美しくて、君の全てを受け入れ満たしてくれる。


それまで、いつだって「今」を大切に生きてほしい。  


  



Posted by exceedblog at 02:41clip!私からあなたへ