先日、娘がせっかく友達とみんなで食べようと思って作ったケーキが、
友達に配ろうとした時に、人にぶつかって、全部床に落ちてしまった。
そして、そのことに気づかなかった友達の1人が、落ちたケーキを
見つけて拾い、(チョコチップ部分を指差して)「カビが生えてるぞ」
と言ったものだから、悲しくなって泣き出してしまったのだそうだ。
子供の小さな世界の中では、それはそれは大きなショックを受けた
出来事であっただろうし、そこに居合わせなかった親としても、
話を聞いただけで胸が締め付けられる。
せっかくやったことが何もかも台無しになってしまった時、
よかれと思ってやったことが誰かの何かを踏みにじってしまった時、
自分が何の役にも立たないダメな人間だと思えてしまった時、
自分が生きている価値のない人間であるように思えてしまった時、
そのまま灰色の波にのみこまれて、溺れてしまいそうになった時、
...誰かに、そっと優しい言葉をかけてもらいたくなる。
だから、
自分にベクトルが向いてしまっている時ほど、顔を上げて、まわりを見る。
そこには、
あなたがベクトルを向けてくれるのを、震えて待っている人が、必ずいる。
いいことが無かったその日を嘆くよりも、あなたを待っている人に目を向けよう。
自分のダメなことを数えるよりも、今のあなたに出来ることを探してみよう。
ダメな自分に閉じこもるよりも、大切な人に、そしてあなた自身にも、笑顔を向けよう。
あなたを変えるチカラを持っているのは、あなただけ。
大丈夫。
きっと次はうまくいく。
明日はきっと素晴らしい。