June 03, 2012

「育てる」の本質

ビジネスと子育ては、同じ本質を持っています。

たとえば、子どもの可能性を潰してしまう育児の代表例は、
「お前はダメなんだ」
「人より劣っているんだ」 という論理で子どもと接したり、

「何でも話せる友達のような関係」 を求め、実は本当に
大事なことを何一つ言い合えない関係を作っていくパターン

であったりしますが、伸びない会社の社長様の部下との
関わり方も、まるで一緒です。

共通点は、『成長や可能性を信じてあげていない』こと。


たとえ表面上どんな言葉を投げかけても、根底にその意識
がある限り、子どもにも、部下にも、
大切な「自分の可能性を信じる心」を育むことはできません。


人は誰でも、認められたいのです。

認められたいから、失敗を恐れ、言い訳を言い、嘘や隠し事
をしたり、ダメな自分と向き合うことを避けようとします。

認められたいから、功を焦り、人を陥れたり、過剰にアピール
したり、誰かの努力を素直に認められなかったりします。

認められていないから、成長意欲も向上心も不足するのです。

認められていないから、あなたの言葉も真意も信じられないのです。


  認められている。

  見てくれている。

  わかってもらえている。

  信じてくれている。

  愛されている。


いつも、何があっても、それを実感できるようにすること。

親が、経営者が、そのゆるぎない意識を持つことで、人は能力を
活性化します。


スポーツに詳しい方はご存知かと思いますが、日本ボクシング史上
最も多くの世界チャンピオンを育てた名トレーナーとして有名な、
故エディ・タウンゼント氏について、かつての教え子たちは口を揃えて
言います。

「論理的で厳しい方だったが、愛があったから皆ついていった」

そして、誰もが必ず最後にこう付け加えます。


「でも、一番愛されていたのは絶対にオレですよ」