April 01, 2013

Have you ever seen the rain

C.C.R.(Creedence Clearwater Revival)
Have you ever seen the rain 】 (雨を見たかい)は、誰もが聴いたことが
ある名曲で、これまでにも多くのアーティストたちにカバーされています。


歌詞の要点だけを雰囲気100%で訳すと、こんな感じでしょうか。

  <雨を見たかい?>

  ずっといいことなんかなくて、土砂降り続きの人生だ。

  でも、誰かが言っていた。

  「大雨の後は、晴れた空から、それはそれは綺麗に輝く水滴が降るんだ」って。

  ねぇ、君はそんな虹色に輝く雨を見たことがあるかい?

  大丈夫。 きっともうすぐ、最高の虹を見られるさ。



サンフランシスコでは、大雨の時、その雨が風に乗ってゴールデンゲート・ブリッジ
を越え、サンフランシスコ湾上空に飛ばされることで、そちらは晴れているのに
雨粒が降ってきて、美しい虹が架かることがある・・・様子をイメージして作られた曲
なのだそうですが、

この楽曲がリリースされた1971年は、ベトナム戦争が泥沼の時期で、何度も出て
くる「rain」は、戦争に使用された、辺り一面の全てを高温で焼き尽くす「ナパーム弾」
を意味する隠語でもあったことから、アメリカでは「反戦歌」として、放送禁止音楽に
指定された経緯があります。

70年以降のロックには、「泥沼化するベトナム戦争」と「ロックの祭典(ウッドストック)」
という、自由の国アメリカの光と闇を「1969年」という隠語で表す楽曲なども多いので、
その意味を感じてメッセージを読みとると、とても考えさせられるものがあります。


Have you ever seen the rain 】 も反戦歌として訳すと、こんな感じでしょうか。

  <地獄絵図って見たことあるか?>

  わかってるよ、それは止められないって。

  でも、教えてくれよ。
  あんたは爆弾の雨が降ってくるのを見たことあるか?

  俺には想像もつかないぜ。
  空から爆弾の雨が降り注いでくる地獄絵図なんて。

  俺らの国が爆弾の雨を降らせているなんて。



リリースから26年後、沈黙を破って本人は「反戦歌ではなかった」と否定しましたが、
もし本当にそうなら、それは放送禁止になった時に発信するべきことですから、
時代背景を考えると、やはり、アーティストというメッセンジャーとして、意図的に、
二重の意味を込めた楽曲なのでしょう。





世の中の支配者、既得権益層の方々に言いたい。

平和な世界を望みながら、地球上で、絶え間なく殺戮が行われ続けている事実に
ずっと耐えてきましたし、これからもそれはまだまだ続くのでしょう。

私から何を奪っても構いませんが、
どうか、妻や妹や子ども達を、あなた達の醜い争いに巻き込まないでください。