March 05, 2014

バトンを握り締めて

子供の頃から、ずっとずっと気になっていること。
こんなんでいいのかよ、って、どうにかしたいと思っていること。


真っ暗な闇の中を生きている子供たちがいること。

毎日が悲しくて、生きるのがつらくて、それでも
きっとどこかに、暖かな陽のあたる場所があると信じて、
きっといつか、そんな自分の居場所にたどり着けると信じて、
生き続けている子供たちがいること。

そうしていつの間にか大人になって、家庭も持って、
作り笑いも目を背けることも上手になったのだけど、
本当は今も変わらない、毎日闇の中を生き続けている
あの時の子供のままの大人たちがいること。


暗闇を生きる彼らの心に灯りをともしたい
孤独を生きる彼らの未来に虹をかけたい


人は自分一人では、大したことなんかできはしない。
自分にできることの限界値なんか、言われなくてもわかっている。

それでも僕は、確かに手渡されたバトンを受け継ぎ、そして
ただガムシャラに、全力でこのコーナーを駆け抜けよう。

どんなに足が震えても。
どんなに惨めに追い抜かれても。
どんなに絶望的な取り残され方をしても。

このコーナーの先には、きっと、
最下位からだって全員をゴボウ抜きにしてゴールテープを切ってくれる
すごいアンカーが待っていてくれるんだ。

でも、どんなに彼がすごくても、
誰かがそこまでバトンを持って来なければ、スタートさえきれない。
彼もまた、自分一人では何も成せない、人間なんだ。

だから、僕はこのコーナーを全力で駆け抜ける。


あなたは今、どんなバトンを握り締めていますか?
そして今、どこに向かって全力で駆けていますか?