December 16, 2014

Bryan Adams [ Heaven ]

見返りを求めない、無償の施し、無償の愛
 
僕はそれほど強くないし、それほど立派じゃないから、
もしも、一生何の見返りも無いとしたら、とても今の自分を維持できないと思う。
 
 
愛する人と分かち合いたくて、求めたHUGを拒絶され、
愛する人を愛しみたくて、向けた目線を避けられ、
愛する人と語り合いたくて、投げかけた言葉を切り捨てられ、
愛しているのは自分勝手なエゴなのだ、求めてはいけないのだと自分に言い聞かせ、
 
大切な我が子の気持ちに寄り添いたいのに、何も話してもらえず、
大切な我が子に何かしてあげたいのに、触れるな干渉するなと拒絶され、
大切な我が子の健やかな成長をせめて見守りたいと願うも、家に寄り付いてもらえず、
大切にしたいのは親の勝手なエゴなのだ、求めてはいけないのだと自分に言い聞かせ、
 
それでも、
見返りを求めない愛を与え続けられるだろうか。
 
それでも、
そこに歓びと幸せを見い出して、日々心豊かに生きていけるだろうか。
 
 
僕はきっと、かなりの短期間で優しい気持ちが枯渇して、カラカラの状態になって、
振り向いてもらいたいがための愛、自分を愛してもらいたい・大切にしてもらいたい
がための行為の押し付けに走ってしまうに違いない。
 
その自分を自覚して、どんなに醜く思えても、もう止められなくなってしまうと思う。 
 
だから、それに近い寂しさや切なさを感じた時、とても辛いし、勝手に、とても傷つく。
 
 
せめて、死ぬ間際に「あなたに愛されて幸せでした」「あなたが親で本当に良かった」
と言ってもらえる確約があるのなら、もしかすると耐えられるかもしれない。
 
でもやっぱり本音を言えば、死ぬ間際にそう言われるよりも、明日、全力でHUGされて
「あなたに愛されて幸せです」「あなたの子供として生まれて幸せです」と言われたい。
 
結局、自分はエゴから抜け出せない弱い存在なんだ、と認めるしかない。
 
 
 
人は、電車に乗っていて、後から乗ってきた見知らぬ乗客が、自分の隣の席ではなく
向かいの席に座っただけで、「選んでもらえなかった」「拒否された」と感じてしまう。 
 
統計によれば、そうして人は、気づかぬうちに毎日27人を傷つけて生きていると言う。
言い換えれば、人は勝手に、毎日27回「傷ついた」と感じて生きている、ということだ。
 
人は、それほどまでに、拒否されたくない。 認められたい。
人は、それほどまでに、見返りがほしい。 大切にされたい。
 
自分の存在意義を見い出したい。
自分らしく生きていていいんだ、ここに居ていいんだ、必要とされているんだ、と感じたい。
 
 
それは、僕だけじゃない。
そして、あなただけじゃない。
 
どこまで行っても、自分はその一員であり、
同様に、どこまで行っても、目の前にいる愛する人・大切な人も、その一員なんだ。
 
 
 
だから、
「今日自分が何に傷ついたか」を数えるより、「今日どんな承認をしたのか」を数えよう。
 
承認って言うのは、共感してもいないのに「わかるわかる」って話をあわせてあげたり、
感じられないものを無理やり取ってつけて「褒めてあげる」ことじゃない。
 
愛する人・大切な人の、どんな些細な素晴らしさも見逃さないこと。
どんなに見えづらくても、わかりづらくても、自分がどんなに忙しくても、疲れていても、
大切な人の、優しさ、温かさ、素晴らしさ、美しさ、愛おしさ、を絶対に見逃さずに、
 
照れることなく、臆面も無く、
「あなたは素晴らしい」「そういうところが大好きだ」「あなたは美しい」「私の誇りだ」
と、笑顔で平然と言ってのけよう。
 
愛する人大切な人が、今日も居てくれることに感謝して、「ありがとう」と伝えよう。
 
 
 
だって、そこに居てくれなかったら、愛することも、大切にすることも、もう叶わないんだ。
そして、自分の命が永遠でない以上、永遠に愛することも大切にすることも、叶わない。
相手を失ってから、時間を失ってから、どんなに後悔しても、もうすべては叶わない。
 
これからも自分が大切に関われる時間は限られている
エゴにしか生きられない自分にできることも限られている。
 
 
だから、
今日という日があることに感謝して、
愛する人、大切な人が、今日もそこに居てくれることに感謝して、
自分次第でいかようにも大切な価値を持たせられる時間がそこにあることに感謝して、
 
自分の五感をすべて傾けて、愛する人・大切な人の素晴らしさを1つも見逃さず、承認する。
27回も傷ついてそこにいる、愛する人・大切な人の素晴らしさを決して見逃さず、承認する。
言葉にならなければ、言葉で足りなければ、何度でも全力でHUGする。
 
 
最期に言ってもらえたらすべてが報われるソレを、言葉で、態度で、毎日、照れずに、自分が顕す。
 
あなたを愛することができて幸せです
 
生まれてきてくれてありがとう
 
 

 
 
僕に必要なのは 愛だけ
いい時も悪い時も 変わらずずっと君のそばにいるから
ここが天国なんだ