June 19, 2015
You're Beautiful
想いの源泉にふれる。
人にはそれぞれ特別な「想い」があるが、その想いはどこから来ているのか。
たいていは、幼少期や思春期や育児期の過去体験による。
僕の場合は、「フランダースの犬」かもしれない。
ネロ少年が、最期にルーベンスの絵画を見て、「もう何も思い残すことはないよ」
と言って果てるシーンを見て、感動するどころか、自分は何があればこんな言葉
を言えるだろうか、と考え込んでしまった。
誰にとっても、時間は限られている。
自分にとっても。
目の前にいる大切な人にとっても。
今日と同じ明日が来るという保証はどこにもない。今日が最期かもしれない。
だったら、
大切な人が、これまでの人生で一番素敵な笑顔を浮かべる今日であってほしい。
愛する人が、これまでの人生で一番幸せを感じてくれる今日であってほしい。
「生まれてきて良かった」って、自分の全てを祝福できる今日1日であってほしい。
そのために、今自分に何ができるか。
限られた時間の中で、そこを生ききりたい。
「僕の人生は輝いている」という歌い出しで始まり、「君は美しい」と繰り返す
この楽曲は、ラブソングではない。
人生に絶望して、自殺を決めた青年が、最期に美しい女性とすれ違って、
彼女が微笑んでくれたことで、ほんの一瞬だけ心が通じ合えた気がして、
「だから僕の人生は輝いている」と、自分を肯定して死に至る、というもの。
11ヶ国でチャート1位を獲得しながら、後に、自殺幇助の曲とされて放送禁止
になった国もいくつかある。
プロデューサーのトム・ロスロック氏とは、2000年に話をしたことがあって、
こんな内容の話で意気投合した。
どんなに絶望しても、たった1人でいいから、何も言わなくても自分のことを
わかってくれて、許してくれて、自分のためにそっと微笑んでくれたら。。。
その微笑み、内面の輝きこそが本当の美しさ。
その心の美しさを、その愛を自分に与えてくれたなら、
死なない。死ねない。
どんなところからでも立ち上がれる。
その人の存在が、自分の人生の全てを肯定してくれる。
その人のためなら命をかけられる。
そして作詞作曲にも加わっている、ジェームス・ブラント本人も、過去に英兵として
戦地に出兵した経験からか、様々な表現を通して、生とは何か、死とは何かといった
命の価値を問いかける重いテーマの楽曲が多い。
だから、この楽曲は自殺幇助の歌ではない。 メッセージソングだ。
15年くらい前に、2000人ほどの来場者が来てくれたイベントのスピーチの中で、
「とても苦しかった時に、死んでしまおうか、と思ったことがありますか?」と
尋ねたことがある。
自分自身も、絶望しかけてそう思った出来事が何度かあったので、意外と多い
だろうと思ってはいたけれど、9割くらいの方が手を挙げて、本当に驚いた。
明るくて、今は希望に満ちて生きているあの人も、
優しくて、誰からも必要とされているあの人も、
仕事ができて賢くて、正義感あふれるあの人も、皆そういう時期を持っていたのだ。
大切な人が、今日、その中を生きているかもしれない。
愛する人が、明日、その中を生きていくかもしれない。
でもその時に、そこに自分が寄り添っていられる保証なんかどこにもない。
自分にできること、命がけでやるべきことって、何だろう。
大切な人を心から大切にするって、どうすることだろう。
愛する人を心から愛するって、どうすることだろう。
そういう大切なことを、子供たちに、大切な人に、愛する人に、体顕し続けたい。
何も言わなくても自分のことをわかってくれて、許してくれて、自分のために微笑んで
くれる存在であり続けたい。
いつも自分を必要としてくれて、いつも両手で抱きしめてくれる存在であり続けたい。
最期の日まで。
人にはそれぞれ特別な「想い」があるが、その想いはどこから来ているのか。
たいていは、幼少期や思春期や育児期の過去体験による。
僕の場合は、「フランダースの犬」かもしれない。
ネロ少年が、最期にルーベンスの絵画を見て、「もう何も思い残すことはないよ」
と言って果てるシーンを見て、感動するどころか、自分は何があればこんな言葉
を言えるだろうか、と考え込んでしまった。
誰にとっても、時間は限られている。
自分にとっても。
目の前にいる大切な人にとっても。
今日と同じ明日が来るという保証はどこにもない。今日が最期かもしれない。
だったら、
大切な人が、これまでの人生で一番素敵な笑顔を浮かべる今日であってほしい。
愛する人が、これまでの人生で一番幸せを感じてくれる今日であってほしい。
「生まれてきて良かった」って、自分の全てを祝福できる今日1日であってほしい。
そのために、今自分に何ができるか。
限られた時間の中で、そこを生ききりたい。
「僕の人生は輝いている」という歌い出しで始まり、「君は美しい」と繰り返す
この楽曲は、ラブソングではない。
人生に絶望して、自殺を決めた青年が、最期に美しい女性とすれ違って、
彼女が微笑んでくれたことで、ほんの一瞬だけ心が通じ合えた気がして、
「だから僕の人生は輝いている」と、自分を肯定して死に至る、というもの。
11ヶ国でチャート1位を獲得しながら、後に、自殺幇助の曲とされて放送禁止
になった国もいくつかある。
プロデューサーのトム・ロスロック氏とは、2000年に話をしたことがあって、
こんな内容の話で意気投合した。
どんなに絶望しても、たった1人でいいから、何も言わなくても自分のことを
わかってくれて、許してくれて、自分のためにそっと微笑んでくれたら。。。
その微笑み、内面の輝きこそが本当の美しさ。
その心の美しさを、その愛を自分に与えてくれたなら、
死なない。死ねない。
どんなところからでも立ち上がれる。
その人の存在が、自分の人生の全てを肯定してくれる。
その人のためなら命をかけられる。
そして作詞作曲にも加わっている、ジェームス・ブラント本人も、過去に英兵として
戦地に出兵した経験からか、様々な表現を通して、生とは何か、死とは何かといった
命の価値を問いかける重いテーマの楽曲が多い。
だから、この楽曲は自殺幇助の歌ではない。 メッセージソングだ。
15年くらい前に、2000人ほどの来場者が来てくれたイベントのスピーチの中で、
「とても苦しかった時に、死んでしまおうか、と思ったことがありますか?」と
尋ねたことがある。
自分自身も、絶望しかけてそう思った出来事が何度かあったので、意外と多い
だろうと思ってはいたけれど、9割くらいの方が手を挙げて、本当に驚いた。
明るくて、今は希望に満ちて生きているあの人も、
優しくて、誰からも必要とされているあの人も、
仕事ができて賢くて、正義感あふれるあの人も、皆そういう時期を持っていたのだ。
大切な人が、今日、その中を生きているかもしれない。
愛する人が、明日、その中を生きていくかもしれない。
でもその時に、そこに自分が寄り添っていられる保証なんかどこにもない。
自分にできること、命がけでやるべきことって、何だろう。
大切な人を心から大切にするって、どうすることだろう。
愛する人を心から愛するって、どうすることだろう。
そういう大切なことを、子供たちに、大切な人に、愛する人に、体顕し続けたい。
何も言わなくても自分のことをわかってくれて、許してくれて、自分のために微笑んで
くれる存在であり続けたい。
いつも自分を必要としてくれて、いつも両手で抱きしめてくれる存在であり続けたい。
最期の日まで。