January 05, 2021

凪の突風

良いと思うことをしようとすると、

苦しんでいる人を救おうとすると、

大切な人を支えようとすると、

あっという間に自分の限界に達してしまう。



それでも



目を背けられないから、

あきらめきれないから、

歯を食いしばって進もうとするのだけれど、

大抵は、やがて疲れきって、崩れ落ちて、沈んでしまう。



大切な想いの灯は、
「無関心」や「見て見ぬフリ」という、
「凪」の突風によって、かき消されていく。



今この瞬間にも、疲れ切った人がいるかもしれない。

隣の家に、今、崩れ落ちそうな人がいるかもしれない。

大切な家族の誰かが、今、沈みかけているかもしれない。



顔を上げて、ちゃんと前を見て、
ほんの少しだけフレームをずらすと、本質が見えてくる。

今まさに向き合うべき、
あなたが今そこにいる理由、あなたがそこに用意されていた理由が見えてくる。  



  



Posted by exceedblog at 06:37clip!
November 01, 2020

その日の天使

かつてマザー・テレサは、
最も悲しむべきことは、自分が「誰からも必要とされていない」と感じること
だと言っていた。


もしも、今そう感じている人がいるのなら、
あるいは、明日そう感じる瞬間があったなら...、

そんな自分もまた、誰かにとっての「その日の天使」として、
ささやかではあっても確実に、その誰かの役に立っているのだ、と
安心して、自分自身を認めてあげてほしい。


  
    その日の天使(一部抜粋) 中島らも
 
死んでしまった ジム・モスリンの、なんの詞だったのかは
忘れてしまったのだが、そこにThe day’s divinity, the day’s angel”
という言葉が出てくる。
 
英語に堪能でないので、おぼろげなのだが、ぼくは こういう風に
受けとめている。「その日の神性、その日の天使」
 
大笑いされるような誤訳であっても、別に かまいはしない。
一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。

その天使は、日によって様々な容姿をもって現れる。
少女であったり、子供であったり、酔っ払いであったり、警察官であったり、
生まれて直ぐに死んでしまった、子犬であったり。
  
心・技・体ともに絶好調の時は、これらの天使は、人には見えないようだ。
逆に、絶望的な気分に おちている時には、この天使が一日に一人だけ
さしつかわされていることに、よく気づく。
  
こんな事がないだろうか。暗い気持ちになって、冗談でも”今自殺したら”などと
考えている時に、とんでもない友人から電話が かかってくる。
あるいは、ふと開いた画集か なにかの一葉によって救われるような事が。
それは その日の天使なのである。
  
夜更けの 人気が失せたビル街を、その日、僕は ほとんど よろけるように
歩いていた。体調が悪い。黒い雲のように厄介な仕事が山積みしている。
家の中も もめている。
それでいて 明日までに テレビのコントを、十本書かなければならない。
腐った泥のようになって歩いている、その時に、そいつは聞こえてきた。
  
「♪おっいも〜っ、 おっいもっ、ふっかふっか おっいもっ、 まつやのおっいもっ♪
買ってちょうだい、 食べてちょうだい、あなたが選んだ憩いのパートナー
まつやの イモッ♪」
  
道で思わず笑ってしまった僕の、これが昨日の天使である。
  
  
ramosan  


  



Posted by exceedblog at 00:37clip!
December 25, 2019

咲き誇る

どんなに大切な想いがあったとしても、
それを誰かに伝えなければ、
大切な人に届けなければ、
わかってもらうことを諦めてしまったら、
いつか、
それは無かったことになってしまう。


誰もが振り返るような、
美しく気高いものではないかもしれない。

誰もが認めるような、
強くて立派なものでもないかもしれない。


それでも、
それがあなたにとって大切な想いなら、
どうしても届けたい人がそこにいるのなら、

どんなに風が強くても、
どんなに雨に打たれても、
何度も踏みつけられたとしても、

あなたは命をかけてそれを守り、
手渡す日まで、咲き誇らなければなりません。


あきらめないこと。
自分をあきらめないこと。
自分であきらめないこと。


  


  



Posted by exceedblog at 11:12clip!
July 05, 2019

私に何が出来ますか?

私は無宗教だけど、いつもこんな風に考える。

神様は「祝福のカード」と「鉄槌」のカードしか持っていない。


いいことをすれば、祝福され、ふっとゴッドブレスを
一息かけて、自分を前進させてくれる。

よくないことをすれば、鉄槌が振り下ろされ、ふっと
一息かけて、今いる場所から落とされる。

そしてきっと、
「実は祝福されたくてやっていた自分に気づいた瞬間」や、
「よくないことだと途中でわかった瞬間」こそ、じっと
見ているのだと思う。


そう考えると、
いいことほどさりげなく、当たり前のこととして行い、
よくないことはきっぱり断り、間違ったらすぐに謝って正す、
っていうことが大事なんだろう。


当たり前のこと。
でも、その当たり前のことが、なかなか出来ない時もある。

何かを恐れて(つまり何かに怒って)、本当の自分と真っすぐに
向き合えない状態の時とか。

そういう人が1人いると、その場の空気も雰囲気も悪くなる。


そうなると、つい言ってしまいたくなる。

「私に何ができますか?」


関わる人には皆、今日も祝福のカードを受け取ってほしい。  


  



Posted by exceedblog at 09:51clip!
January 07, 2018

問題の本質

頑張っている人ほど、何かしらの問題を抱えた時、自信を失った時、
大切な人に心配とか迷惑とかをかけたくなくて、黙って自分1人で
抱えてしまうことがある。

そんな時、
あなたを大切に思う人が、こう訊ねてくるかもしれない。

「どうしたの?」
「何があったの?」

あなたは、言いたくない、聞かれたくない、と思うかもしれない。


でも、もしかすると、
目の前の大切な人は、

あなたに何があったのかと「コト」を問いただしているのではなくて、
あなたに大切な「想い」を伝えようとしているのかもしれない。


君が「何に苦しんでいるのか」が問題なんじゃなくて、
「君が今苦しんでいる」ということが、自分にとって大問題なんだ!と。



どんなに素直になれなくても、その、
心からの「想い」だけは、見誤ることなく受け取ろう。
そして、
いつか自分が逆の立場でそうした場面を迎えた時には、同じように、
一番大切なものを見失うことなく大切な人に寄り添う自分でいよう。  


  



Posted by exceedblog at 03:38clip!
July 03, 2017

傷ついてはいけない

嬉しかったら本気で笑って、悲しかったら本気で泣いて、
悔しかったら本気で怒って、愛しているのなら本気で愛して、
24時間、365日、
夢中で走り続け、夢中で成長し続けていきたいものです。

でも、
つらい時に、傷ついてはいけない。

理不尽な仕打ちを受けた時に、
誰にも助けてもらえず孤立した時に、
どんなにつらくても、
どんなに切なくても、傷ついてはいけない。

自分が傷ついて、そこに意識がとらわれている間に、
本当に大切なこと」がおろそかになってしまうから。


大切な子供や愛する人に何かが起きた時、たいていの人は
「できるものなら代わってあげたい」
「自分がそうなれば良かったのに」と本気で言う。

何も出来なくても、せめて、
「支えてあげたい」
「寄り添ってあげたい」と本気で思う。

自分自身のことよりも大切に思っているものが、そこにある。


だから、自分が傷つくことで、
傷ついたという「出来事」に自分を支配させてはいけない。


自分が今、つらくて切なくて、苦しい時だからこそ、
自分の大切な存在が、

今傷ついているかもしれないことを、
今苦しんでいるかもしれないことを、
今誰にも言えなくて抱え込んでいるかもしれないことを、
今あなたを苦しませまいとして、作り笑顔をしているかもしれないことを、

決して見逃さず、
絶対に察して、
全力で寄り添ってあげられる自分を、全力で維持する。


そのために、傷ついてはいけない。
いつでも、大切なものを心から大切にできる自分であり続けられるように。


それをやり遂げてから、
家族が穏やかな笑顔で寝入ってから、
そっと一人静かに、よくやったと自分自身に寄り添う


  


  



Posted by exceedblog at 14:23clip!
January 28, 2017

だから大丈夫

明るく見えるあの人も、幸せそうに見えるあの人も、
みんなの人気者のあの子も、いつも輝いているあの子も、
何の問題もなくごくごく普通に見えるあの人も、あの子も、

みんな、愛されたくて、生きている。


愛されたくて

愛されたくて

愛されたくて

愛されたくて


認められたくて

許されたくて

必要としてもらいたくて

役に立ちたくて


信じてほしくて

信じたくて

愛されたくて

愛したくて


抱きしめられたくて

抱きしめたくて

愛されたくて

愛されたくて、生きている。


だから、ちゃんと知っておいてほしい。

たとえその自覚が無くても、
君は、愛されて生まれてきた。 望まれて生まれてきた。

親に愛してもらえなかったとしても、親がいなかったとしても、
看護師さんが、助産師さんが、たった1人でも誰かが、
君の命を尊び、君を愛しんで、この世に生まれてこさせた。


だから、思い出してほしい。

たとえその自覚が無くても、
君は、必要とされてきた。 大切にされて育ってきた。

愛してくれるはずの親から必要としてもらえなかったとしても、
大切にしてくれるはずの友人から酷い扱いをされたとしても、
恩人が、親友が、職員さんが、たった1人でも誰かが、
君の未来を信じ、君と向き合ってくれたから、今も生きている。


だから、もう自分で自分を下げないでほしい。

君は、幸せになっていいんだよ。


そんな痛みを知る君だからこそ、
作り笑顔で耐えている誰かの痛みを感じとれる君だからこそ、

誰かを支えてあげられるんだよ。


君は、自分の幸せを引き寄せるのが苦手なのかもしれない。
だけど、
誰かを幸せに向かって後押しするのは苦手じゃないかもしれない。


君は、人を幸せにしていいんだよ。

君は、微笑んでいいんだよ。

君は、一人じゃないんだよ。


いつか君が、そっと寄り添ってくれるのを、待っている人が必ずいるから。


  


  



Posted by exceedblog at 08:02clip!
November 05, 2016

あなただからこそ出来ること

「頑張れ!」って、たとえ100万回言われたとしても、それでは動き出せない。
心の中で100万回の「ごめんなさい」が繰り返されるだけだから。

「必要だよ!」って、たとえ100万回言われたとしても、それでは動き出せない。
心の中で100万回の「ごめんなさい」が繰り返されるだけだから。

でも、
たった1回でいいから、本人が「頑張ってみる!」って思えたら、動き出せる。

だから、
そのたった1回の「頑張ってみる!」のために、100万回でも1000万回でも、
「大丈夫」「頑張れ」「君が必要だ」「愛してる」って、何度でも繰り返す。

想いを込めて、明日を信じて、何度でも何度でも、命あるかぎり、繰り返す
一番大切なことを繰り返す。





     何てダメな自分...
     何の役にも立てない自分...

     また、そんなことを思って

     前も向けない自分...
     前に進めない自分...

     生きている価値がない。


     人に必要とされていない...
     優しくしてくれた人にまで、迷惑をかけている...

     生きているだけで悪影響。

     苦しい...つらい...
     死んでしまいたい...

     でも、迷惑をかけない死に方が見つからないから、死ねない。


     だから、この世から居なくなってしまいたい...
     初めから存在しなかったことになりたい...

     このまま消えて無くなりたい。


     だけど、家族や誰かにそんな素振りを見せると

     心配させてしまう...
     困らせてしまう...

     余計に迷惑がかかってしまうから

     見せられない...
     言えない...

     気づかれるわけにはいかない。


     だから、全部隠して

     明るくふるまって...
     楽しそうに見せかけて...

     いつも通りの自分で...笑顔を作る。


     ちょっと時間を置いて

     忘れたことにして...
     気づかないフリをして...

     無かったことにして...いつもの場所へ戻る。


     あと何回、これで復活できるだろうか...
     あと何回、これで許してもらえるだろうか...

     たぶん、今度こそ...もう無理。


     嘘ばかりの自分。

     本当の自分を見せられない...
     絶対に知られたくない...

     とても汚れている存在の自分。


     やっぱり
     生きている価値がない。


     人に迷惑しかかけない...
     生きているだけで悪影響...

     本当は人と関わりたいけど、今は誰とも関わりたくない...
     本当はこんな自分を変えたいけど、まだ変われそうにない...

     こんな自分で、ごめんなさい。


     朝が来るのが怖い。

     今日もこんな自分を変えられない...
     今日もこんな自分から踏み出せない...

     もう少しだけ、夜がこのまま続いてほしい...
     もう少しだけ、現実逃避していたい...


     何てダメな自分...
     何の役にも立てない自分...

     前も向けない自分...
     前に進めない自分...

     生まれて来てごめんなさい...
     こんな自分がのうのうと生きていてごめんなさい...

     ごめんなさい...


     。。。大切な人の頭の中で、
     そんな言葉がループして、心の中を深い闇が支配していく。





僕は、命尽きるまで繰り返し続けてくれた人のおかげで、ここにいる。
あの人は、「俺は君自身だ」と言った。


闇を抱えているのは、闇の中を生きているのは、あなただけじゃない
驚くほど多くの人が、驚くほど普通の人が、素敵に見える人が、そこにいる。

みんな隠して、作り笑顔で明るくふるまって、ギリギリを生きている。
みんな心の中で「ごめんなさい」をたくさん繰り返して生きている。


誰かが、想いを込めて、信じて、命あるかぎり、繰り返してくれるのを待っている
気持ちをわかってくれるあなたが、寄り添ってくれるのを待っている

今、あなただからこそ出来ることが、そこにある。  


  



Posted by exceedblog at 03:07clip!
October 08, 2016

今日 何をしましたか?

誰にとっても、時間は限られている。
自分にとっても。
目の前にいる大切な人にとっても。

今日と同じ明日が来るという保証はどこにもない。
大切な人と向き合えるのは、今日が最期かもしれない。

だったら、
今日という日が、

大切な人が、生涯で一番素敵な笑顔を浮かべる日であってほしい。
愛する人が、生涯で一番歓びと幸せを感じてくれる日であってほしい。

「愛してくれてありがとう」って、感謝に満たされる日であってほしい。
「生まれてきて良かった」って、自分を祝福できる日であってほしい。


その願いをかなえるために、

今日もまた、「今日」という時間を与えられている。
今日もまた、「君のためにできること」が山ほどある。


  


  



Posted by exceedblog at 23:38clip!
September 14, 2016

エンゲージメント

子供を後押しする。 お客様を後押しする。 誰かの背中を押す
 
それは優しさによる素敵な行為に見えるけど、
でも、
足がすくんでいる人にとっては、踏み出す勇気や自信を持てない人
にとっては、今はちょっとだけ休みたいと思っている人にとっては、

力強く押すほど、つまずかせてよろけさせてしまうことになる。
不安定にさせて、ますます委縮させてしまうことになる。

「決めつけられた」「押し付けられた」「誰も自分をわかってくれない

...優しさを押し付けると、それは時として暴力にもなる。


背中を押すんじゃなくて、
目の前にカタチとしてある背中じゃなくて、

そこに手を添えることで、その胸の内を感じとって、察して、受けとめて、
そして、想いを込めて、その先を信じて、自分の体温を伝えながら、
相手のココロをそっと後押しする。

一見同じように見えるコトでも、
やっているコトの本質は、全く別のものだ。


今の時代は、とにかく情報が溢れかえっている。
子供が行き詰まっている時、親としてどう接するべきか、何を伝えるべきか、
どうやって問題を解決すべきか、どんな方法・対策・知恵を授けるべきか。。。
そんなものばかりが溢れかえっている。

みんな、立派な親になれなくて苦しい。
みんな、立派な子になれなくて苦しい。
みんな、立派な人になれなくて苦しい。


本当は、
どんな知恵を授けるより、どんな優しさを与えるより、どんな正論を伝えるよりも、

黙って話を全部聞いてあげて、気持ちを全部吐き出させてあげて、
その間、ずっと、手をギュッと握り続けてあげて、背中をさすってあげて、

私をちゃんとわかってくれている。
私をちゃんと認めてくれている。
私はこんなに信頼されている。
私はとても愛されている。

って、一番大切な感情をココロの中に湧き上がらせてあげることこそが、
一番大事なんだと思う。


「がんばれ!」って百万回言うよりも、
たった1回、本人の心の中で「がんばろう!」って気持ちを湧き上がらせる
ことをしなければ、人はどこへも進めない。

子育てでも、部下指導でも、その本質は同じはずだし、
お客様にはまさにそれこそを売るべきだ。


親として、
ビジネスパーソンとして、
上司として、
社長として、
サービス提供者として、

どこを見ているのか。
何を看ているのか。
何をしているのか。
何を売っているのか。


握った手の震えや汗や冷たさを感じとって、背中に添えた手から胸の内の
弱さや恐れや辛さを察して、でも本当は...っていう心底の気持ちを汲み取って、

大切な人の一番大切なものを、心から大切にして、寄り添い、支え、後押しする。


気の利いた言葉をかけることなんかできなくてもいいから、
素敵な笑顔で微笑んであげることなんかできなくていいから、
立派な何かを指し示すことなんかできなくていいから、
自信や説得力なんかカケラもなくたって構わないから、

大切な人を、愛する人を、
いつでも一番大切なもので抱きしめてあげられるようでありたい。


エンゲージメント。。。絆を育む。 エゴでないエヴァの愛


何があっても、それが無ければ、すべてが枯渇してしまう。
何もなくても、それさえあれば、どこからでも生き返って来れる。

大切な人に、愛する人に、それを今日も手渡すことが、今日という日の自分の役割


  


  



Posted by exceedblog at 05:57clip!