素晴らしい演技を見せる役者は、演技力の高さはもちろんのこと、
どこか漂うその人間味に魅力を感じさせる。
素晴らしい歌手、素晴らしいアーティストも同様だし、会社経営者も
仮に肩書きを伏せて仕事の話を一切抜きにしてお会いしたとしても、
人間味に魅力を感じ、後から聞いて「あぁ、やっぱり」と納得する。
自分が「生かされている」ことを悟り、大切な人たちのために何が
できるだろう?と考えた時から、人は誰もがメッセンジャーであるべき
ことに気づく。
そして、そうした生き方をしている人は、とても魅力的だと思う。
サラリーマンも、OLも、先生も、店員さんも、主婦も、学生も。
だからこそ、
いつでも心に「ほんのちょっぴりのゆとり」を持っていたいと思う。
たとえば、道端に咲いている小さな花に、いつもより白くて大きな雲
に、気がついて感動できる心の余裕を持っていたい。
何も言葉を発してくれなくても、ただ信じて見守ってくれている人の
温かさや、そっと微笑んでくれる笑みに、心から感謝できる心の余裕
を持っていたい。
ささいなことに驚いたり、感動したり、そして楽しかったら本気で笑い、
悲しかったら本気で泣き、悔しかったら本気で怒り、困ったり悩んだり、
毎日たくさんの人間らしい豊かな感情を持って、生きていきたい。
目の前にいる大切な人の、ほんのわずかな悩みや苦しみを、すぐに
気づいてあげられるように。
大切な人のささやかな喜びを、その時一緒に喜べるように。
成すべきことは、業績とか肩書きとか、カタチあるものを手に入れること
ではなくて、想いを込めて生きること。
その結果、目に見えない大切なものが手に入り、おまけとして、カタチ
あるものがついてくる。
ほんのちょっぴりの心のゆとりと豊かな感情をいつでも大切にして、
些細なことに感動できる毎日を送ってほしい。
感動した数だけ自分が成長していく。