May 30, 2007

ユーザーイリュージョン

人間の“”が外界から受け取る情報量は「毎秒1100万ビット」という
膨大なものであるのに対して、私達の“意識”の処理能力は、わずか
「毎秒40ビット」の帯域幅しかないそうです。

したがって「意識」が何かをしようとするより先に、はその方向に
「無意識」に動き出し、私達は0.5秒遅れて、実際にそこで何が起きた
のかを「意識」するのだそうです。

しかし、はその0.5秒を事後的に「繰り上げて意識させる」仕組みに
なっており、そのことによって、私達は、さも自分の「意識」によって
物事が成されたかのような「錯覚」を起こさせられているのだそうです。

つまり、私達は自らの「意識」を「自分そのもの」と勘違いしていますが、
実は人間の行動を決定しているのは「意識」ではなく「無意識」なのです。
「意識」は「自分」を適切にコントロールできない上、情報を適切に解析
することも、「自分」を完全に知ることもできないのです。

しかし、「意識」によって学習と経験を重ねることによって、より適切に
「無意識」が働くように訓練をすることはできます。
そして、「無意識」が「自分」の望むとおりに働いてくれると、「自分」は
安心して身を委ねることができる訳です。


ユーザーイリュージョン ―意識という幻想―(原著/Tor Norretranders)
という本に、上記のような内容の説明がなされていました。
(500ページ以上ある本なので、かなり短縮して紹介しましたが)


「意識」によって「無意識」を訓練する(方向付けする)こと。
それはとりもなおさず 『生き方とあり方を決めること』 に他なりません。

どんなにささやかでもいいから、志を持つことです。

本当はどんな生き方をしたいのか。
本当はどんな自分でありたいのか。
今はダメでも、3年後にはどんな自分になっていたいのか。

何度も何度も、長い時間をかけて自分の「無意識」にそれを覚えこませる
ことによってのみ、自分の「現実」が「理想」とつながっていくのです。
そしてその時初めて、安心して自分に自分の身を委ねられる人生を得る
ことができるのです。


あなたは、どんな自分でありたいのでしょうか。  



  



May 16, 2007

絶対に、幸せにする!

本当に優しい人って、昔、本当につらい思いをした人。

優しくなりきれていない人って、つらかった時のことを
まだ上手に受け入れられていない人。

そんな風に思います。


生きていくために用意されている様々なテクニックは、
自分の本質にある弱いものを覆い隠したり、誰かを
陥れたりすることに使うんじゃなくて、誰かに救いの手
を差し伸べてあげるために使うもの。

自分のことばかり考えていると、目の前にいる人が必死で
隠そうとしている本質に気付くことができず、その人の
苦しみや痛みを取り除いてあげることができない。

他人のことばかり考えていると、自分を一番大切にして
くれている最も身近な人の本質に気付くことができず、
幸せを分かち合いたい人との間に悲しい溝ができてしまう。


自分は何を大切にして生きていくのか。
自分はどこに向かって生きていくのか。

つらい出来事があったが故に、気付けた自分がいるはず。


ならば、過去に対して「ありがとう」を言ってあげて下さい。

理不尽に思えても、
不公平に思えても、
意地があったとしても、

それでも、心からの「ありがとう」を言ってあげて下さい。


そして、つらい過去に負けないで、今日まで頑張ってきた
昨日までの自分に、「ありがとう」を言ってあげて下さい。

ずっと誰かに認めてもらいたかった、昨日までの頑張りに、
心からの「ありがとう」を、声に出して言ってあげて下さい。


つらかった時の自分に対して、誰にも頼れずたった1人で
頑張ってきたその時の自分に対して、「もう大丈夫だよ」と
心の中でハグしてあげて下さい。


なぜ「もう大丈夫」と言えるのか?

「私は今日から、もうブレない」 そう宣言するから。


過去の自分が大切に守り続けてきた「あなた」という存在を、
これからは私が守り、絶対に幸せにするのだ、という決意。


結婚式の時に、新郎が、新婦の父親から新婦を譲り受け、託される。
その時の新郎のコミットと同じもの。


あなたが大切に思う誰もが期待しています。
あなたに対して、期待しています。

絶対に「あなた」を幸せにしてあげて下さい。  


  



May 08, 2007

思考は現実化する!

この言葉はとても有名な言葉なので、何度も耳にしたり、本を買って
読んだり、セミナーを受けたという方も多いことでしょう。

思い通りにいかないんじゃなくて、実は、思ったとおりになっている。
・・・良いことも悪いことも全て。

自分の意識を変えること、発想を変えること、生き方を変えること。
・・・それで全てが変わり始めていく。 宇宙の法則。

ただ、それを認めることは、今までの自分を否定することを意味するので、
成長のためにその全てを受け入れる人と、変わりたくて受け入れようと
努力する人と、否定したくないから受け入れられない人、とに分かれます。

でも、大事なことは、
明日の自分は今日の自分を超えていること。
そして、それを毎日続けていくこと。


その先にこそ、一番求めているものを「手に入れることができる自分」が
いるのではないでしょうか。  


  



Posted by exceedblog at 01:09clip!めざすべきもの 
May 04, 2007

ただそれだけのこと

昨日、我が家のすぐ目の前にある階段で、老夫婦が困っていました。
奥様が階段につまづいてしまい、四つん這いになっていたのです。

階段の途中なので、倒れてしまわないように自分を支えることで精一杯で、
立ち上がることもできず、手足はぶるぶるして、もう限界寸前といった様子。
ご主人もお年なので、とても助け起こすことができず、横でオロオロ。

すぐさま駆け寄って奥様を抱き上げて助け起こすと、ケガは無かった様子で
しばらく息を整えた後、素敵な笑顔でお礼を言ってくださりました。

今度はご主人がしっかりと手を握って、寄り添うように立ち去るご夫婦の
仲むつまじい後姿を眺めながら、ふと思いました。

実は私はもっと早く出かける予定だったのですが、子供がぐずった
ことで大幅に遅れ、たまたまその時に通りかかったのです。
まるで、子供が人助けをさせたかのようです。

そんな風に思うと、子供がぐずるのは何か意味があるのかもしれませんね。


ところで、その場所はそこそこ人や車が通り、その時も他に人影はありました。
きっと皆、どうしたんだろう?と気にはなったのでしょう。
でも、皆そのまま通り過ぎてしまうことを選択したんですね。


そう言えば昔、ある宗教団体から、熱心に入信の誘いを受けたことがあります。
皆さん、世の中を良くしたいとか、皆に幸せになってほしいとか、人のために
何ができるかを考えることが大事だと、熱く語っていました。

でも、帰りの駅(当時その駅にはエレベーターが設置されていませんでした)で
車椅子の方が階段を登れずに困っている横を全員が素通りする様子を見て、
その方たちは皆「自分のエゴ」のためなのだと確信しました。

こんな時はどうするべきか、小学校低学年の時に学校で教わるはずです。


また、阪神淡路大震災の時、避難所に作られたお風呂に、身体障害者のご老人
を、ボランティアが数人がかりで入浴させるシーンが全国にテレビ中継され、
某局の女子アナは「涙を流して喜んでおられます」と、レポートしました。

でも実際は、そのご老人は「自分の裸が全国に放送されること、1人で風呂
にも入れない不自由な姿がさらされること、それが悔しくて、情けなくて、
涙が溢れたのだ」と、語ってくださいました。

こうしたデリカシーの無さも、ほんの1かけらの“心配り”の問題です。


以前、ある方がおっしゃっていました。
「“営業マン”と“ビジネスマン”とは、何が違うのか?」

営業マンは、自分の立場で相手に提案をする人。
ビジネスマンは、相手の立場で物事をとらえて提案できる人。 だそうです。


『生き方とあり方を一致させる』
『言っていることとやっていることを一致させる』
『心のどこかで気付いていることをしっかり実践する』


仕事も人生も、大切なのは「ただそれだけのこと」なのかもしれません。  


  



Posted by exceedblog at 11:21clip!ビジネス・成功