悔しかったら本気で怒って、愛しているのなら本気で愛して、
24時間、365日、
夢中で走り続け、夢中で成長し続けていきたいものです。
でも、
つらい時に、傷ついてはいけない。
理不尽な仕打ちを受けた時に、
誰にも助けてもらえず孤立した時に、
どんなにつらくても、
どんなに切なくても、傷ついてはいけない。
自分が傷ついて、そこに意識がとらわれている間に、
「本当に大切なこと」がおろそかになってしまうから。
大切な子供や愛する人に何かが起きた時、たいていの人は
「できるものなら代わってあげたい」
「自分がそうなれば良かったのに」と本気で言う。
何も出来なくても、せめて、
「支えてあげたい」
「寄り添ってあげたい」と本気で思う。
自分自身のことよりも大切に思っているものが、そこにある。
だから、自分が傷つくことで、
傷ついたという「出来事」に自分を支配させてはいけない。
自分が今、つらくて切なくて、苦しい時だからこそ、
自分の大切な存在が、
今傷ついているかもしれないことを、
今苦しんでいるかもしれないことを、
今誰にも言えなくて抱え込んでいるかもしれないことを、
今あなたを苦しませまいとして、作り笑顔をしているかもしれないことを、
決して見逃さず、
絶対に察して、
全力で寄り添ってあげられる自分を、全力で維持する。
そのために、傷ついてはいけない。
いつでも、大切なものを心から大切にできる自分であり続けられるように。
それをやり遂げてから、
家族が穏やかな笑顔で寝入ってから、
そっと一人静かに、よくやったと自分自身に寄り添う。


