July 01, 2005
あこがれは現実になる!
5年前に出版した本の「あとがき」に書いた文章です。
ブログを書くにあたって、まずこの話を書きたいと思ったので転載します。
・・・・・・・・・・
子供の頃、「フランダースの犬」というTVアニメを観た。
最終話で主人公のネロが教会で死ぬ間際に、ずっと見たかったルーベンス
の絵画を見ることができて、「これでもう、思い残すことは何もないよ」という
セリフをつぶやいて、愛犬パトラッシュと共に果てるシーンがあった。
家族みんなが感動して泣いている時、私は1人で考え込んでしまった。
こんな、自分と大して年齢が変わらない少年が「思い残すことは何もない」と
言い切ったその絵画は、いったいどれくらい素晴らしいモノだったのだろうか。
そして、自分は何を成した時、そう言い切れるのだろうか、・・・と。
月日が経って、物語のモデルになった教会はノートルダムであり、そこには
ルーベンスの絵画が今も飾ってあること、しかし原作の小説の中でネロが
見たイエス・キリストと聖母マリアの2枚は別の教会に飾ってあり、革命で焼失
してしまったことを知り、それがどんな絵画だったのかを知ることはできなかった
のだが、同時に自分の中に強い想いが生まれてきた。
人の心に灯りをともし、救い、勇気づけるような作品を作って世界中に発信する
ことで、人の人生に影響を与えるような生き方をしていきたい。
そして、同じように夢を持つ人の夢の実現を手助けできるような人生を送りたい。
・・・そんな想いを胸に抱いて学生時代を過ごした。
家庭環境の問題もあって1度は夢から目をそむけたものの、あきらめきれない
想いの強さに耐え切れず、20歳の時にすべての出発点であるルーベンス
の絵画と向き合うため、一大決心をしてベルギー・イタリアへ向かった。
1週間かけた旅で行き着いたのは、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」で、
その美しさと雄大さに目を奪われ、ただ立ち尽くして涙が止まらなかった。
その時、ふと横を見ると、日本人の老夫婦が同じように涙を浮かべて立っていた。
「もっと近くで見ましょう」という妻の言葉に夫はこう言った。
「もし、もっと若くて感受性が強かった時にこの絵に出会っていたら、私たちの
人生はきっと違っていたのだろうね」
確かにそう聞こえた。 頭を金槌でたたかれたようなショックを受けた。
目をそむけていた夢への衝動はついに抑えることができないものとなり、予定を
繰り上げて帰国して、本当に自分が向き合うべき物事(どうしてもかなえたい夢、
理想の生き方、すなわち「あこがれ」)に、自分のすべてを注ぎ込んだ。
その後、様々な方に出会えたことでチャンスを手に入れ、いくつかの賞を受賞
することもできたが、夢半ばで右手指を傷めてしまい、子供の頃に思ったとおり
の絵を描くことはついにかなわなかった。
それでも夢は忘れられず、諦めずに挑み続けたことで、結果として、幼い頃から
思い描いたクリエイティブな作品をいくつも世に発信し、プロデューサーとして、
講師として、経営者として、本書の著者として、人の人生に影響を与え、そして
また、人の夢をかなえる手助けができている。
あなたの夢、成すべきこと、すなわちあなたの「あこがれ」は何ですか?
それを実現するために、今、何をしていますか?
あこがれを現実にすること・・・
それは、誰もが持って生まれて来た「自分に対する使命」なのかもしれない。
途中でどんなことがあろうと強い想いを持ち続け、あきらめずに前進し続けて
行けば、あなたの夢は必ずかなう。 あなたの夢をかなえてあげられるのは
世界中で唯1人、あなただけしかいない。
あこがれは現実になる!
ブログを書くにあたって、まずこの話を書きたいと思ったので転載します。
・・・・・・・・・・
子供の頃、「フランダースの犬」というTVアニメを観た。
最終話で主人公のネロが教会で死ぬ間際に、ずっと見たかったルーベンス
の絵画を見ることができて、「これでもう、思い残すことは何もないよ」という
セリフをつぶやいて、愛犬パトラッシュと共に果てるシーンがあった。
家族みんなが感動して泣いている時、私は1人で考え込んでしまった。
こんな、自分と大して年齢が変わらない少年が「思い残すことは何もない」と
言い切ったその絵画は、いったいどれくらい素晴らしいモノだったのだろうか。
そして、自分は何を成した時、そう言い切れるのだろうか、・・・と。
月日が経って、物語のモデルになった教会はノートルダムであり、そこには
ルーベンスの絵画が今も飾ってあること、しかし原作の小説の中でネロが
見たイエス・キリストと聖母マリアの2枚は別の教会に飾ってあり、革命で焼失
してしまったことを知り、それがどんな絵画だったのかを知ることはできなかった
のだが、同時に自分の中に強い想いが生まれてきた。
人の心に灯りをともし、救い、勇気づけるような作品を作って世界中に発信する
ことで、人の人生に影響を与えるような生き方をしていきたい。
そして、同じように夢を持つ人の夢の実現を手助けできるような人生を送りたい。
・・・そんな想いを胸に抱いて学生時代を過ごした。
家庭環境の問題もあって1度は夢から目をそむけたものの、あきらめきれない
想いの強さに耐え切れず、20歳の時にすべての出発点であるルーベンス
の絵画と向き合うため、一大決心をしてベルギー・イタリアへ向かった。
1週間かけた旅で行き着いたのは、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」で、
その美しさと雄大さに目を奪われ、ただ立ち尽くして涙が止まらなかった。
その時、ふと横を見ると、日本人の老夫婦が同じように涙を浮かべて立っていた。
「もっと近くで見ましょう」という妻の言葉に夫はこう言った。
「もし、もっと若くて感受性が強かった時にこの絵に出会っていたら、私たちの
人生はきっと違っていたのだろうね」
確かにそう聞こえた。 頭を金槌でたたかれたようなショックを受けた。
目をそむけていた夢への衝動はついに抑えることができないものとなり、予定を
繰り上げて帰国して、本当に自分が向き合うべき物事(どうしてもかなえたい夢、
理想の生き方、すなわち「あこがれ」)に、自分のすべてを注ぎ込んだ。
その後、様々な方に出会えたことでチャンスを手に入れ、いくつかの賞を受賞
することもできたが、夢半ばで右手指を傷めてしまい、子供の頃に思ったとおり
の絵を描くことはついにかなわなかった。
それでも夢は忘れられず、諦めずに挑み続けたことで、結果として、幼い頃から
思い描いたクリエイティブな作品をいくつも世に発信し、プロデューサーとして、
講師として、経営者として、本書の著者として、人の人生に影響を与え、そして
また、人の夢をかなえる手助けができている。
あなたの夢、成すべきこと、すなわちあなたの「あこがれ」は何ですか?
それを実現するために、今、何をしていますか?
あこがれを現実にすること・・・
それは、誰もが持って生まれて来た「自分に対する使命」なのかもしれない。
途中でどんなことがあろうと強い想いを持ち続け、あきらめずに前進し続けて
行けば、あなたの夢は必ずかなう。 あなたの夢をかなえてあげられるのは
世界中で唯1人、あなただけしかいない。
あこがれは現実になる!