July 27, 2005

メッセンジャー

昨日、朝のテレビで歌手の小田和正さんがインタビューを受けていた。

小田さんと言えば、透き通った美しい高音のヴォーカルと洗練された楽曲で、
ずっと日本の音楽シーンのトップを走り続けている1人だが、インタビューで
こんなことを口にしていた。

「いつまでこの声を出せるかわからないから、今やらなくっちゃならない。
 今、伝えなくっちゃならないんだ」

そう。 時間にも命にも、全てのものには限りがあるのだ。
それはあと5年かもしれないし今年いっぱいなのかもしれない。

人は誰でも「メッセンジャー」でなければならないと思う。
広告・映像産業の中にいたから強く思うのかもしれないが、学校の先生も、
会社の社長さんも、お店の店長さんも、サラリーマンもOLも、学生も、そして
お父さんもお母さんも、みんな「メッセンジャー」であるべきだ。

どんな人だって、人と関わって生きている。 人に影響を受けて生きている。
つまりは、自分も人に影響を与えて生きている。

どんな影響を与えているのか、いや、どんな影響を与える生き方をしたいのか。
それは即ち、人に対する自分のメッセージなのだ。

自分の仕事や自分の言動など、自分の生き方が人に影響を与えていること、
メッセージとなっていることを自覚した時から、人は迷路を脱し、本当の人生
がスタートするのだと思う。

これは、私の「伝えなくっちゃならないこと」でもある。