July 07, 2007

物語の主人公は誰なのか

ありがたいことに、私は今、多くの経営者や起業家、ポジティブ
に生きて行きたい方々にお会いする機会があり、たくさんの方々
に必要とされています。

幸いにも幼少の頃に誓った夢は全て実現し、メッセンジャーとして
心から望む人生を1歩ずつ踏みしめて歩んでいます。


でも、そこに辿り着くまでには当然、紆余曲折がありました。
何度も進む道が閉ざされ、何度も失敗と挫折を繰り返し、何度も
裏切られ、何度も自分の無力さを嘆き、何度も諦めかけました。

けれどその度に、たくさんの人達に支えられてきました。
時には希望の灯りで照らされ、時には叱咤激励され、気付かされ、
学ばせられ、手を差し伸べられ、選択を迫られ、癒され、死して
なお影響を与えられ・・・

そんな、数え切れない人達のおかげで、今の自分がある訳です。

それをペイフォワードしていくこと。
私にとって、それが使命であり、彼らへの感謝の表し方なのだと
思っています。


  マザーテレサは、こう言っています。

  「人間の最大の不幸は、自分が誰からも必要とされていない、と
  感じること」だと。

  必要とされていないこと、ではなくて、
  必要とされていないと「感じる」ことが最大の不幸なのです。

  感じているのは、あなた自身。
  必要とされていないと感じる自分を内観する必要があるのです。


私はたくさんの人達に支えられてきました。
それは決して、成長させてくれた人ばかりでなく、苦しい時などに
そっと寄り添ってくれたり、ただ黙って手を握っていてくれただけ
の人や、涙を見ないでいてくれた人もいます。

ほんの些細なことかもしれないけれど、確かにそのおかげで自分を
見失わずにいられたし、勇気を与えられて、助けられました。


人は、時には大いに誰かの役に立つことができますが、実際には、
たいていの場合は、大して役に立つことができません。
でも、そのほんの些細なことが、出口を見失っている人にとっては
とてつもなく大きな助けとなるのです。

「自分」が誰かから必要としてもらえるかどうか、ではなくて、
大切な人や目の前の「誰か」に、自分は何ができるのか、です。
ベクトルを自分に向けるのか、誰かに向けるのか。
For Me なのか、For You なのか。


自己成長とは、本来は、楽しくて嬉しいことです。
でも、成長するためには、止観・内観によって、向き合いたくない
ことと向き合っていく苦痛を伴います。

それでも私は、人の役に立てる自分になりたい。

For Me の努力なら、苦しくて息が詰まってしまいそうになるけれど、
For You の努力なら、大切な人のための努力ならば苦しくても平気。
大切な人を大切だと思える気持ち、それだけの感謝とそれだけの
愛情があるのなら、絶対に越えられる。 そして満たされる


私は、大切な人が、妻や子供や妹が自分を必要とした時に、絶対に
役に立って上げられる自分でありたい、と思う。

大切な人には、大切に思う人を本当に大切にしてあげられるような
生き方とあり方をしてほしい。
そのために、自分には何ができるだろうか


苦しいことがあったでしょう。
悲しいことや悔しいこともあったでしょう。
死にたいと思ったことや、SOSを出したこともあるかもしれません。
少なくとも私は、何度もあります。

自分を主人公にしてとらえていると、どこまでもどこまでも、その
暗闇は追いかけてきます。

それでも今、あなたはそこにいます。
誰かのおかげで、確実にそこに存在しているのです。

そこにあった感謝を見出すことができれば、もう大丈夫です。


物語の主人公を「自分」から「誰か」に置き換えることができた時、
本当の自己成長が始まります。