April 17, 2008

ビジネスの原理原則

 以前、あるプロ野球選手が、ファンの方から“かけられて嫌な言葉”
 として、「がんばって」を挙げていました。

 必死に頑張っているのだから、それは言われたくないのだそうで、
 「応援しています」とか「信じています」と言ってほしいそうです。

 対して、“かけられて嬉しい言葉”は、「ありがとう」だそうです。



 事業成功の根幹に位置する「本質」とは、

 『想いを込めてビジネスの原理原則を全うする』ことです。


 ビジネスの原理原則とは、

 「お客様の問題を解決し、必要を満たすこと」。


 そのためには「察する」こと。 「思いやり」が重要です。



 かつて、サムライの嫁は、夫の出陣に際して、決して
 「がんばってね」とは言わなかったそうです。

 サムライの嫁は、夫の出陣に際して三つ指ついて、
 ただ、「行ってらっしゃいませ」と言ったそうです。

 察して。

 想いを込めて、願いを込めて。



 お客様に対して、パートナーに対して、大切な人に対して、
 いつでも「想いを込めて」、そして「察する」こと。

 人としてのそうした“生き方”、企業としてのそうした“あり方”。
 それを一致させ、貫くこと。

 それをコミットすること。

 

 古来、遠い昔の日本では、“神頼み”に際して
 「かんながら、たまち はえませ」と言ったそうです。

 カンナガラ タマチハエマセ(カムナガラ タマチハエマセ)という
 この言葉は、惟神霊幸倍坐世と書き、
 「神々の望むようにしっかり生きてまいりますので、自分の魂を
 良い方向にお導きください」という意味です。

 これは神への依存、あるいは他力本願、といったものとは一線を画し、
 自分のコミットメントありき。
 つまり“人事を尽くして天命を待つ”の至りです。


 そして注目すべきは、この言葉を唱えるにあたっては、
 必ず“神様に良いことがありますように”という気持ちを持って
 唱えなさいと、代々語り継がれていたこと。


 自分が何かを望むのであれば、まず、相手のことを考える。

 自分が本当に苦しい、自分に心から望むことがあるからこそ、
 今、相手のことを思いやる。 たとえ相手が神であっても。


 世界中で、“神頼み”でさえもこの立ち位置で行なってきたのは
 日本人だけのように思います。



 私達は、こうした文化を次の時代へ手渡していかなければならない。