March 09, 2010
罰を与えてはいけない
とある児童養護施設を訪問した。
園内を見学させていただくと、昨年末のクリスマスパーティーに
来た子ども達が、私のことを覚えていてくれて、あっちこっちの
部屋から飛び出してきて、元気に話しかけてきてくれる。
こちらの園の子は、とても子どもらしく、のびのびと育っている。
そうした子ども達を見れば、この施設の職員の方々がどれほどの
愛情を込めて子ども達と向き合っているかがわかる。
その育児の秘訣をお聞きすることは、今回の訪問意図の1つでも
あったのだが、実際に園長先生からお聞きしたお話が、とっても
素晴らしかったので、印象的だったお話を一部シェアします。
罰を与えてはいけない
もしも子どもが悪いことをした時、職員は子どもの話をよく聞く。
しかるべきはしかる(しからないことはネグレクトである)が、
話をよく聞いてあげた上で、子どもを園長先生のところへ連れて
行き、子どもの目の前で職員が「自分の至らなさの結果である」
と園長先生に謝る姿を見せる。
職員が手本を示すことで、子どもが自ら「自分が悪かった」とか
「止める勇気がなかった」と気付くように導くと同時に、自分が
守られていることや、悪いことをすると、その守ってくれている
人(職員)にこんなに迷惑がかかるんだ、ということを学ばせて
いるのだそうです。
子どもの沈黙を大切にする
子ども達とは、常につかず離れずの距離を保ち、転んでもすぐに
起さない。 片づけが上手にできなくてもガミガミ言わない。
子どもが失敗したり、作業が上手くできない時に生じる沈黙は、
子ども達が次のことを考えている瞬間であり、その自分で考える
機会をつぶしてはいけない。
子供が何を考えているのかをよく見て、それを後押ししてあげる。
案外、子どもは大人とは違った視点から考えているものだ。
例えば、片づけの手が止まっていた子に聞いてみたら、その子は
同じ色のおもちゃ同士をまとめて片付けられないかと考えていた。
そこで、おもちゃに色テープを貼ったところ、小さな子でも簡単
にキレイに片づけができるようになったそうです。
子どもの気持ちに寄り添う
施設に入ったばかりの子どもは、最初、現状を受け入れることが
できなくて、大暴れすることもあるそうです。 そんな時は大人
の目線から叱ったり、理屈で説得しようとすると逆効果になる。
そんな時は、子どもの気持ちや辛さをよくわかってあげること。
そして、「こうなったのは君のせいじゃない。大人の人はみんな
それをわかっているから」と、確認してあげること。
まず受けとめてあげること、そして、わかってあげることにより、
子どもは、自分が受け止められていることや、自分はここに居て
いいんだと感じられるようになるのだそうです。
虐待かも?と疑う
もし近所に、極端に痩せている子がいたら、虐待かもと疑うこと。
虐待が起きると、必ず、食事・衣服・入浴に変化が起きる。
痩せている子がいたら、「着ている物」「お風呂に入っているか」
をチェックする。
虐待を見逃して死に至ってしまうより、間違うかもしれなくても
虐待を疑って声をかける方がいい。
まだまだ素晴らしい話をお聞きしたのだが、こういったお話は、
他の施設の方にも聞かせたいし、一般家庭のお父さん・お母さん
にも聞かせたいし、学校の先生にも聞かせたいと思った。
親御さんが自分の子どもに、先生が生徒に、こんな向き合い方を
してくれたらいいなぁ、と思うし、自分もそうしていこうと思う。
園長先生、ありがとうございました。
園内を見学させていただくと、昨年末のクリスマスパーティーに
来た子ども達が、私のことを覚えていてくれて、あっちこっちの
部屋から飛び出してきて、元気に話しかけてきてくれる。
こちらの園の子は、とても子どもらしく、のびのびと育っている。
そうした子ども達を見れば、この施設の職員の方々がどれほどの
愛情を込めて子ども達と向き合っているかがわかる。
その育児の秘訣をお聞きすることは、今回の訪問意図の1つでも
あったのだが、実際に園長先生からお聞きしたお話が、とっても
素晴らしかったので、印象的だったお話を一部シェアします。
罰を与えてはいけない
もしも子どもが悪いことをした時、職員は子どもの話をよく聞く。
しかるべきはしかる(しからないことはネグレクトである)が、
話をよく聞いてあげた上で、子どもを園長先生のところへ連れて
行き、子どもの目の前で職員が「自分の至らなさの結果である」
と園長先生に謝る姿を見せる。
職員が手本を示すことで、子どもが自ら「自分が悪かった」とか
「止める勇気がなかった」と気付くように導くと同時に、自分が
守られていることや、悪いことをすると、その守ってくれている
人(職員)にこんなに迷惑がかかるんだ、ということを学ばせて
いるのだそうです。
子どもの沈黙を大切にする
子ども達とは、常につかず離れずの距離を保ち、転んでもすぐに
起さない。 片づけが上手にできなくてもガミガミ言わない。
子どもが失敗したり、作業が上手くできない時に生じる沈黙は、
子ども達が次のことを考えている瞬間であり、その自分で考える
機会をつぶしてはいけない。
子供が何を考えているのかをよく見て、それを後押ししてあげる。
案外、子どもは大人とは違った視点から考えているものだ。
例えば、片づけの手が止まっていた子に聞いてみたら、その子は
同じ色のおもちゃ同士をまとめて片付けられないかと考えていた。
そこで、おもちゃに色テープを貼ったところ、小さな子でも簡単
にキレイに片づけができるようになったそうです。
子どもの気持ちに寄り添う
施設に入ったばかりの子どもは、最初、現状を受け入れることが
できなくて、大暴れすることもあるそうです。 そんな時は大人
の目線から叱ったり、理屈で説得しようとすると逆効果になる。
そんな時は、子どもの気持ちや辛さをよくわかってあげること。
そして、「こうなったのは君のせいじゃない。大人の人はみんな
それをわかっているから」と、確認してあげること。
まず受けとめてあげること、そして、わかってあげることにより、
子どもは、自分が受け止められていることや、自分はここに居て
いいんだと感じられるようになるのだそうです。
虐待かも?と疑う
もし近所に、極端に痩せている子がいたら、虐待かもと疑うこと。
虐待が起きると、必ず、食事・衣服・入浴に変化が起きる。
痩せている子がいたら、「着ている物」「お風呂に入っているか」
をチェックする。
虐待を見逃して死に至ってしまうより、間違うかもしれなくても
虐待を疑って声をかける方がいい。
まだまだ素晴らしい話をお聞きしたのだが、こういったお話は、
他の施設の方にも聞かせたいし、一般家庭のお父さん・お母さん
にも聞かせたいし、学校の先生にも聞かせたいと思った。
親御さんが自分の子どもに、先生が生徒に、こんな向き合い方を
してくれたらいいなぁ、と思うし、自分もそうしていこうと思う。
園長先生、ありがとうございました。
Posted by exceedblog at 03:28│あなたから誰かへ