August 13, 2010

終戦記念日を前に

正解の反対にあるのは不正解・・・ではなくて、
本当に相対的なところには、全く違う見解の「もう1つの正解」
がある、と思っています。

自分の「正義」「正しさ」は時として、相手を「悪」「過ち」だと
決めつけてしまいますが、それはもしかすると、事実を正しく
計れていないのかもしれません。

そもそも、過去の全ての戦争は、互いに正義を主張するもの同士
の間で繰り返されてきたことや、子どもの頃に納得できなかった
大人の理不尽など、物事は必ずしも、正義と悪、正しさと過ち、
によって成り立っている訳ではないのです。


相手の立場、相手が大切にしたいもの、そしてもっと広い視野。

ビジネスにおいても、人間関係においても、子育てにおいても、
いつでもそこを察しながら、もう1つの正解を踏まえた上で、
物事を判断していくことが必要なのだと思うのです。


私は、母が長崎出身であるため、幼少の頃から
戦争や原爆について、たくさんの考える機会を与えられました。

だから、戦争も軍備増強も反対です。

でも、子どもたちを守るために、軍備増強が必要であることは
理解していますし、全ての国が核兵器や地雷兵器などの一切を
放棄廃絶する日が来ないであろうこともわかっています。

同時に、ロジックも組み立てずに憲法9条を叫んでも、諸外国
の耳に届かないばかりか、むしろ危うさが増すばかりである
とも思っています。

この問題は、少しずつ立場や意見が異なることで、どうしても
互いに批判・否定し合ってばかりであることが残念です。


            平和賛成。


世界中の、子を持つ全ての親が納得できるこの視点から、何か
大きなエネルギーを生み出せないだろうか。


毎年やってくる8月15日。
終戦記念日という呼び名は、どうしても好きになれない。

TVで、戦地から生きて返ったご老人がおっしゃっていた。
「仲間と死ねなかった私は、生きて恥をかいているのです」と。

良いことも悪いことも含めて、その全てがあったから、今日の
日本が平和であることに違いはありません。

その時代を生きた方に対しては、ただただ感謝あるのみです。

ずっと昔のこの日に戦争が終わったことじゃなくて、これからも
ずっと平和であるためのことを想い、誓う日となってほしい。