December 27, 2010

我が子を支え育てるもの

クリスマス時期なので、思うところを少し書いておきます。


そもそも民主主義社会とは、参政権を持つ大人によって選択され
具現化している社会ですから、納得がいかない社会でも、不充分な
世の中でも、大人は自業自得なのです。

でも、悲しい思いをしている子どもたちは100%被害者です。

親として、そんな時代に子どもを生んだ責任をまっとうしなければ
なりませんし、こんな時代だからこそ、精一杯の愛を注がなければ
ならないと思うのですが、そのためには、自分の子どもには勿論、
他人の子にも愛情を注がなくてはならないのだと思います。

友人として、同僚として、先輩後輩として、相談にのってくれたり
愛しい我が子を支えてくれるのは、他人の子です。
恋をしたり、共に家庭を作る相手も他人の子です。
子どもは、他人の子によって支えられ、育まれ、生きていくのです。

心に深い傷を持ち、愛情に飢え、他人を認められない子が増えて
いる現代社会は、言い換えれば、支えあうことが出来にくい社会
であると言えます。

今年も国内の年間自殺者は3万人を超えました。

未来のその数字の中に、自分の子どもや、その友人、大切な人が
入ってしまわないためには、自分がいつかいなくなっても我が子が
幸せに包まれて生きていってくれるためには、他人の子にどれだけ
意識を向けられるか、が大事なのだと思うのです。

そのためにどうすればいいのか。
親として何ができるか。
我が子にどんな背中を見せていくか。

いつもそう考えています。

他人の子に愛を与えること、ほんのちょっとの手を差し伸べることは、
自分の子どもの将来の幸せに直結する、この国の「未来への投資」
なのだと思うのです。
 

一昨日、春からの9ヶ月間ずっと娘がお世話になってきたミュージカル
「ギフト〜命からの贈りもの〜」が無事終了しました。
とてもメッセージ性の高い作品で、足を運んでくださった皆様には
この場を借りて御礼申し上げます。
また、娘の出演にお祝いをくださった皆様、ありがとうございました。

いらっしゃれなかった方のために、劇中で主宰の“みかちゃん”
マリアンヌ役として最後に言った台詞を書いておきます。


「子どもたちが安心して子どもらしくいられる世の中になりますように」