November 05, 2011

エクスチェンジ・ファクター

一般に、ビジネス書やセミナーなどでは、ポジティブ・シンキング
の重要性を刷り込まれます。

勿論、ネガティブ・シンキングからは何も生まれないので、物事を
ポジティブにとらえる習慣を持つことは極めて重要と言えます。

でも、本当にめざすところへ行き着くためには、本当の想いを
果たすためには、実はネガティブ・シンキングも必要なのです。


全てが思い通りにいけば良いのですが、何事も、なかなかそうは
うまくいきません。 必ずと言っていいほど、何か問題が生じたり、
計算違いが起きたり、壁にぶつかったりします。

その、思い通りにいかなかった時に、どうするか。
どうもできなければ、どうなるのか。

教科書のようなビジネス書やセミナーが、実践に活かしきれない
理由は、ここにあります。


もし事前に、思い通りにいかないかもしれない、というネガティブ
シンキングをしていたら。
そして、
もしそうなったら、そこから軌道修正して事態を好転させるには
どうしたらいいかを想定検討していたら。

「ネガティブな状況」から「ポジティブな状態」へ転換させる一手。
「エクスチェンジ・ファクター」を事前に見出して準備していたら。


先日亡くなったジョブズ氏は、名スピーカーとして有名でしたが、
iPhoneやiPadなど大きなプレゼンの時には、必ず前日から会場
を借りて、万が一プレゼンの最中にパワーポイントがフリーズした
場合のアドリブまで、入念なリハーサルを行なっていたそうです。

したがって、もしもジョブズ氏のプレゼン中にトラブルがあったら、
きっと難なくその場を乗り切り、ますます株を上げていたのでしょう。


備えあれば憂いなし、と言いますが、
もしNo.1商材が売れなくなったら、No.1営業マンがいなくなったら、
予定の集客が成されなかったら、もし業績が半減したら・・・。

それは決してありえないことではないのです。


事前に「エクスチェンジ・ファクター」を見出し準備しておくことが、
ブレイクスルーを手にするためには必要不可欠です。