August 03, 2013

愛情の連鎖

誰かを褒めるのって、照れちゃって、なかなか言葉にしづらいですよね。

子ども達、奥様、旦那様、恋人、友人、同僚、両親。。。


でもね、
照れるっていうのは、その瞬間100%ベクトルが自分に向いているから
起きる現象なんです。


だって、
照れて「美味しい」って言えなかったら、
相手は「私の料理は口に合わなかったのかな」って不安になってしまう。

照れて「キレイだよ」って言えなかったら、
相手は「私ってやっぱりブスなんだ」って自分を愛せなくなってしまう。

照れて「すごいね」って言えなかったら、
相手は「これでも認めてくれないんだ」ってガックリと心が折れてしまう。

照れて「愛してる」って言えなかったら、
相手は「こんな私じゃダメなんだ」って優しい心が枯渇してしまう。

照れて「ありがとう」って言えなかったら、
相手は「歓び」や「幸せ」をどんどん見失って孤独になってしまう。


だから「褒めてあげなくちゃいけない」っていうのは一番いけない。

「○○してあげる」っていう上から目線+「○○しなくちゃ」っていう自己拘束
の先にある行為には、何の想いも宿りはしません。


目の前の相手が自分にとって大切な人であるなら、
その大切な人が、たくさんの人に大切にされてほしいと心から願うなら、

大切な人が、自分の大切な人を大切にできるように、
大切な人が、いつでも心からの言葉と行為で周囲を大切にできるように、
大切な人が、その時に照れないように、

褒められること、褒めることを、当たり前の普通のコトにしていく。


その、大切な人を大切に慈しみたいと、ベクトルを100%相手に向けた時、
「照れる」は、いとも簡単に自分の中から消してしまえるはずです。


凄いことや立派なことなんて出来なくてもいいから、
素敵だな、嬉しいな、ありがたいな、と感じた時に、それを言葉で伝える。
感じた瞬間に、そのまま伝える。

今を逃したら、次なんて無いかもしれないのだから。


大切な人を心から大切に想う心を込めて、毎日1つでも何かができると、
そのささやかなコトたちが、愛情の連鎖を生み出していくのだと思うのです。