June 02, 2014

今この瞬間を大切に生ききる

「自分を説得しようとしてはいけない」

ポジティブシンキングを履き違えている人が意外と多いようです。

許せないことや耐え難いことがあった時、無理やり自分自身に
 「どういうことをされたら嫌なのか、いい勉強になりました」
 「自分はどうあるべきか、考えさせられる機会になりました」
 「少し休んで、ゆっくりやりなさいってサインを受け取りました」
なんて、どこかの本で読んだことがある一見ポジティブ風な言葉を
俯きながら口にする。

でもそれは、自分自身を前向きに「説得」しているだけ。
説得・論破して、自分で自分を抑圧している負のスパイラルです。

だから、
「頭ではわかっていても、身体がついていかない」ので、何ら行動
に反映されていかないし、何のエネルギーも沸いてこないのです。


あなたにとって、最も大切なことは何ですか?
あなたにとって、最も大切な人は誰ですか?

その大切なことは、明日も必ず目の前にありますか?
その大切な人たちは、明日も必ず目の前にいますか?
あなた自身に、今日と同じ明日があるという保証はあるのですか?


時間は限られているのです。
相手にとっても。 自分自身にとっても。

明日は何の保証もないけれど、今この瞬間、今という時間がここに
あることだけは、間違いのない事実です。
今この瞬間を、あなたが生かされていることだけが、事実なのです。


あなたにとって大切な人に、あるいはその人にとって大切なあなたに、
来年なんて、来月なんて、もしかしたら明日さえも、存在しないのかも
しれないのに、

今あなたは、そうしていて良いのですか?
今日やることは、それで良いのですか?

大切な人に大切なことを伝えなくて良いのですか?
感謝している人にありがとうと伝えなくて良いのですか?
愛する人に愛していると伝えなくて良いのですか?
最後かもしれないその人の笑顔を目に焼き付けなくて良いのですか?
最後かもしれない自分の笑顔を見せなくて良いのですか?
抱きしめて、その人の全てを承認しなくて良いのですか?
抱きしめてもらって、自分の全てを承認してもらわなくて良いのですか?
大切な人の大切なものを大切に守ろうとしなくて良いのですか?


最悪っていうのは、そういうものが二度と手の届かないものになって
しまうことを言うのです。 どんなことがあっても、何を損なっても、
あなたにとって最も大切なことができる今この瞬間がここにある。

それさえあるなら、それを本当に感じとることができたなら、

他にどんな不足があったとしても、あなたは涙を流して、心の底から
「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にできるはずです。



全ての言行を感謝で結べ。

感情に流されそうになった時、胸が押しつぶされそうになった時、
くじけそうになった時、頭ではわかっていても身体がついていかない時、

中途半端なポジティブシンキングで、自分を説得しようとしないで、

もっと深くて普遍的なもの、本質、自分の存在意義、尊厳、感謝。。。
そいうしたものの真ん中にある、自分にとって最も大切なもの。
そこに目を向けて、心を寄せて、全ての言行を感謝で結んでください。

待っている人がいる限り、今、あなただからこそできることがあるはずです。



今この瞬間を大切に生ききる。

あなたは今まで、たくさんの素晴らしいものを貰って生きてきました。
数え切れない程の感謝に包まれて、生かされてきました。

そんなあなたが、今ここにある大切な時間を、どんな風に生きますか?
その大切な一分一秒を、誰の何のために使いますか?